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アルバム『Job for a Rockstar』感想戦

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She is Legendとも向き合う時が来た。

どんな小説にハマろうと、どんな漫画にハマろうと、どんなアニメにハマろうと、どんなゲームにハマろうと、俺が生きている限り最後にはKeyと麻枝准のオタクへと回帰する。

Key、というか麻枝にオタクとしての感性をぶっ壊されて幾星霜。このヘブバンは毎月麻枝の新曲を提供されるだけで続ける価値があるゲームだと思って課金してます。

その麻枝が次の舞台に選んだソシャゲという戦場で、主人公たち31A部隊をメンバーとした作中内バンドの『She is Legend』。

その楽曲をまとめた1stアルバム『Job for a Rockstar』。もちろん麻枝の全曲書き下ろし。

要はガルデモみたいなものですね。ハロハロはバンドなんだけどちょっと違うし、神様はなかったから久しぶり。

自分のオタクとしての感性はもちろん、音楽観もKeyの影響がめちゃくちゃデカいので配信される曲が全部刺さりまくっている。生き甲斐としてとても優秀ですわ!

特に音楽面だけならリトバスとAngel Beats!が与えた影響力というのは俺の中で十年以上経った今でもかなり根底に築かれている。

Keyといえばしっとり目の曲調で切ない歌詞がやっぱりハマるのに、なぜこの二作品なのかというと、おそらく曲調が割とポップ目だからじゃないかな。

ポップな曲調でかつ本編とマッチした切なさが押し出された歌詞は、当時の自分にはかなり衝撃的でここで完全に狂わされてたと思ってます。

ちなみにぼざろの時も語った『明るい曲調で暗い歌詞が好き』というのは完全にこの影響です。元々は『リトルバスターズ!』がきっかけなんだけど、SiL曲はほぼ全てそういう感じ(というか麻枝の闇の歌詞)なので、歌詞の刺さり具合も深いです。

前振りはこの辺で。

御託はどうでもいいので、語りましょう。

俺の大好きな麻枝楽曲を。



1.Burn My Soul

SiLとしてのお披露目一発目の曲。

順番的にはBurn My Universの方が先に戦闘曲として耳にする機会があったのかな?

やなぎなぎのver.もめちゃくちゃ大好きなんですよ。ここでは語るのを抑えておくけど、一曲で二度美味しいのポイント高い。

流石だなって思うのは、やっぱり大事な一発目の曲でこれを持ってきたことだよな。ボンっとSiLはこういう音楽をやります、って堂々たる宣言。

そしてなにより曲が強い。イントロからギターのフレーズがカッコよくて痺れる。

プレイ中だと「戦闘後だけどライブやるんだ」くらいのテンション感でシナリオを進めていたんだけど、この曲の入り方で一気に引き込まれた感がある。

これ作中発言からリードギターは月歌が担当してることになってるらしいんだけど、歌いながらこれ弾いてるの?曲のフレーズ選びもその辺の天才設定とか拾ってるらしいし。

Aメロの入りは音数少な目で静かな入りが良いし、Bメロのカレンちゃんのスクリームのとこのギターの音色すげー好き。あとは二番サビ終わり間奏がイントロ戻るの初見でめちゃくちゃ鳥肌出た。

あとはガルデモのときと違って六人バンドなので音が多いね。少し逸れるけどぼざろ楽曲はガルデモと同じで基本楽器四つの音しかない点で共通点があってそら俺は大好きだよなというのもある。まあガルデモは普通に楽器四つじゃCD音源出せませんが……。

話を戻して。

特徴的なのがカレンちゃんのスクリームかな?まあ麻枝がこういう音楽好きなのは各所で言ってたと思うから驚きはないし、ついに入れてきたかあくらいの感想でしたね、配信当時は。実際、違和感もなく良いアクセントになってると思う。後々これがなきゃSiLじゃない、くらいになるのは素直にすごいことだと感心しています。

『芽吹く命に祝福あげる』の祝福の歌い方鈴木このみさんって感じで好きです。

次に歌詞面。

出だしから『特に才能もないし何を掴み取れと言うんだろうな』で始める奴いる?本当に最高。

これはSiLの特徴としてそういうバンドだった、みたいな記述が一章の序盤にあった気がするけど、今後ほとんどこういう麻枝の闇の部分が現れているかのような歌詞が出現します。

なんか個人的なイメージとしてはずっとそんな歌詞書いてた気もするんだけど、ガルデモを改めて聞き直すとそこまで病んでもいなかったな。Satsubatsu Kidsの方と混同してるのかもしれない。

その繋がりで言うならDis-Love Songの歌詞の系統になると思う。嫌なことばっかりで自分自身も醜くてそれが嫌いだけど、それでも少しだけ前を向いて生きてみよう、みたいな歌詞。

これは麻枝にしか書けないというのもあるし、たぶん他のアニソン・ゲーソンでこんな歌詞書いたら企画通らないんだと思う。その点こっちは麻枝の世界観として鍵っ子としても受け入れられてるから安心だね。

個人的には麻枝節だと思うのは詩の展開以外にも『まあいっか』のくだけた感じや『あまり無理をせずやりましょう』の「あまり」と言って強く言い切らないところに感じるんですよね。

『空回りの日々だけど』に続いて『まあいっか』と投げやりというか、諦めというのか、そういう風にまとめてくるセンスが好きなんです。

流れとしては腹を立てたり世の中を嘆いたりしそうなのに、「まあいっか」で済ますんだよ?気にしていないんわけではなく、やっぱり自棄になってるニュアンスを感じて好きなんだなこれが。

そういう風に生きていいところに共感できて、救われている。

この曲に関しては一番Aメロの歌詞に麻枝風味を一番感じてます。

この曲、どういう解釈するかは人それぞれなのは当然なんだけど、単純なラブソングとして捉えていいものなのか。一応「何を言えば伝わるかな もどかしいなこの恋は」って言ってはいるけども。

私としてはBurn My Universの方も頭に入れると単純なラブソングというよりも、なんかもっと深い世界へ向けたものにも思ってます。"きみ"の解釈をどこに置くかによるんだろうけど、想い人へ向けてという感じはあんまりしない。

"きみ"は特定というより世界の何かに向けたものとして読んでます。振り返れば『Thousand Enemies』の"不機嫌そうなきみ"も誰かに向けたものじゃないだろうし、 SiLがそんな単純な愛を歌うわけないだろ!という声もする。

曲の出だしはともかく、全体的に前向きな歌詞な印象を受けたというか、闇の成分をあまり感じなかったね。
サビラストの

"芽吹く命に祝福あげる"
"抱えきれないほど 花摘んで"

だったりはすごく情景が浮かぶ明るめの表現で結構刺さってる。音のリズム感も含めて

『お腹が空いたら何か食べに行こう』みたいな子供っぽさが歌詞にひょいっと現れるのが割と麻枝が書くと見る気がする。これがまた良い意味の異物感があって歌詞の広がりを感じます。

”ただ生きるんだ前を向くんだ
それだけが取り柄だから”

この辺とか珍しく麻枝が前向きな歌詞書いてるなと思った。というよりこれは月歌っぽいのかな。

この辺は直近で語ってきた結束バンドなんかと比較するけど、あちらはあくまでも後藤ひとりの作詞として世界観が構築されてて、SiLはSiLでありながらもやっぱりどこかで麻枝准の歌詞として見ているので、どこまでキャラに寄せているのかは読み取りにくい。

ただやっぱりBurn My Universとかキービジュアルが意味ありげな月歌なので、これまでの作品たちと同じようにこの曲に関しては作品の意味が隠されている気もしてきた。

”星がまたたく静かに
語り継がれいつか神話に
祝福をあげる”

はちょっと神様味を感じた。


2.Dance! Dance! Dance!

二章の劇中歌。

意外と初見ではあんまり刺さらなくて、それでも聴き続けてみたら味を感じてきた個人的にはスルメ曲。

カレンちゃんのスクリームから始まるのもあってSiLはこういういの入れていくよ、となった曲だと思ってます。

この頃は自分がどんな感想抱いたのかあんまり覚えてないんだよな。まあ一年前のことだし。

デスメタルじゃないけど、そういうの麻枝好きって言ってた気がするし今度はそれを入れてきたんだなあ。でもソシャゲだしそういうの知らんユーザーにウケるんかなあ……という謎の目線で心配していた記憶はある。

歌詞面はこのダウナーな感じが良い。

"ひとりで生きてみろよ
偉そうにしてる癖"

は最初の好きポイント。暗い叫び好きなんだよな。

俺もマジで社会に出てからPP言ってるお偉いさんたちを見るたびに薄暗い感情に支配されるし、労働への意欲がメキメキなくなっていった。いやまあ元からモチベ皆無だったけども。自分が思っていたよりも社会で生きるのは苦しいことだと気づいた社会人生活。

歌詞に戻ると全体的に嘆き節というか、他者に対する不満感を女子バンドに歌わせていて2曲目ですで相変わらずだなと歌詞読みながら笑ってました。

"ひとりじゃ寂しいだろう
人なら尚更だろう
やがてだんだんだんだんと壊れて
生きる理由すらなくすよ”

一番で『ひとりで生きてみろよ』と恨み節を歌っておきながら、ラスサビでは『ひとりじゃ寂しいだろ』と変化するのが良いよね。『生きる理由すらなくすよ』と歌いながらも、すぐに

"何かいいことないかな
幸せ探しをしよう"

と、誰かのせいで嫌な目に遭うことが多いけど、でも誰かと前を向いていたい、って感じでSiLの歌詞は読み取っているのでこの辺の表現は好き。

こういう「人間は好きではないんだけど、それでも誰かといたい気持ちはまた別に存在する」って歌詞のバランス感が良いんだよね。

そういやアルバムで最後のDance! Dance! Dance!が増えた。アルバム初見で「なんか増えてね?」と思ったけど、麻枝のライナーノーツ読んで間違ってなかったことがわかって安心したよ。


3.ありふれたBattle Song ~いつも戦闘は面倒だ~

なんだこのタイトル?前曲からメンバーが作詞している描写が入り始めたんだっけ。まあ本編の内容は(気が向いたら)別で触れるとして。

"呼ぶ声も届かず暗中模索
かくれんぼうの鬼か"

この『かくれんぼうの鬼』ってワードチョイスが好きなんだよな。なんか子供っぽいし思わず笑っちゃうんだけど、すごく端的に嘆きが伝わってくる。

この曲はねえ、ライブ現地で一緒に声出して盛り上がりたい曲だよな。まあそもそも現地チケ握れなかったので俺には関係ありませんが……こんなに愛を叫んでいるのにチケットが手に入らない。

生のチケ握れなかったのでことで愛憎入り乱れているため配信も見てないんだよな。俺も行きだがっだ!!!

めちゃくちゃ失礼な余談ですけど、SiLのライブチケ外れた時は「この作品推してる人間がそんなに存在するのかよ!」って思っちゃったぁ。

いやこれは不思議なものでヘブバンでやってるギャグってもう十年以上前から変わらない麻枝のノリのはずなんだよな。直近なら神様になった日と作り自体はほとんど変わらないと思うよ。実際神様も序盤のギャグは往年のファンには刺さっただろうし。

昔から「麻枝のギャグは寒い」と嘲笑されてきたことに俺は憤慨してきたけど、今は一周回って評価されてんのかな。俺はずっと好きだからよくわからん。十年以上ファンやっていても古参になれないし、ONEくらいからのファンにそこは任せようか。

歌詞面は、ゲームっぽいというか、メタっぽいというか。

珍しく曲調も併せてそんなに暗くもなく、割と頑張っていこうという疾走感のある曲。

変な歌詞を鈴木このみさんに歌わせたらカッコいいと麻枝が語っていたけども、変な歌詞って自覚はあったんだ……とライナーノーツを読んで思いました。

『戦え上向け涙拭け』の鈴木このみさんの歌い方大好き。


4.Pain in Rain

二階堂三郷イベントの楽曲。初イベのときはなかったけど、これ以降イベントに一曲あることが判明し、とても喜んだ思い出。

曲自体は爽やかでオシャレな曲調。

音楽的な知識に長けているわけでもないので間違った知識かもしれないという前提で、この曲Bメロがなくて、イントロ、Aメロ、サビと入る構成。

これ以降も何曲かAメロサビの曲は出てくる。これは本人談がないので推測にはなるけど、戦闘曲として使用すると通常のメロディラインで進めるよりもすぐにサビに入った方が聴かれるという狙いがあるのかもしれない。まあ適当言ってますが。

Aメロのギターがすごくオシャレで大好き。一番はアルペジオ、二番はリフ、最後は少し違うギターパターンが変わっているのに気付いた?ここすごく良いよね。

『ああ まだ歌ってもいいかい』のメロディとリズム感が大好き。

サビもずっとオシャレなメロディなんだけど歌詞面は相変わらずなのが性癖ですね。

このもがき苦しんでいる様子が伝わるのが良い。

”どんな罰を受けたら終わるの
心の中だけは干上がって
やけに冷静で
視界だけ歪む”

こういう淡々と病んでる感じが麻枝って風味だよね。しかもこの曲冒頭の通り爽やかソングでこの堕ち方だし。
とはいえその直後に

”ああまた空が開けたなら
行こう 影踏みをしながら”

と前向きさを感じるので、比較的明るめっすね。

前半は落ち込む詩なんだけど、最後は開けた空が浮かぶような爽やかでテイストが他の曲と割と違う感じがするので地味に好きな曲でした。


5.オーバーキル

ロリイベ曲。

これはすごいぞ。歌詞が。

もう麻枝の恨み節が全開って感じで、この『女子バンドに何を歌わせとんねん』となる歌詞こそが最高。

”Comuunication
おはよう世界
Escalation
復讐だけが
Frustration
息をする意味になりえる”

ってもうかわいい女の子に歌わせている自覚のない歌詞がたまんねえ。

二番の『お腹が空く それだけが生きてる実感』も普通に世の中をへらへら生きている人間にはわからない叫びで、一緒に暗い気持ちになれる。平日仕事中の虚無感がやばい。生きている心地がしないもん。それでもお腹は空く。心は死んでも体は生きている証拠。

とはいえこんなの序の口で、サビなんか

”笑って Cty
サンドバックのような日々で
愉快 滑稽な姿晒し
うざい あれやこれや叩かれて
不快 
正気なんて失ってしまおうぜ
踊ろうぜ 
そのほうが楽になんぜ”

だからな。何を歌わせとんねん。

麻枝さんさ……言うほど叩かれてもいないし、ちゃんとファンの声も大きいはずなんだけど自分からアンチの声を聞きに行くのヘブバンになっても変わんねえんだなと思って正月のTwitter見てました。

Dance!のときもそうだけど、躁鬱のことだったり、薬飲んで寝るだったり、もうこれSiLじゃなくて麻枝のことじゃね?となる歌詞がいっぱい出てくるので楽しい。俺たちが求めている麻枝らしい楽曲ってこういうことだしね。いや一応物語終盤に流れる感動的な楽曲も大好きだけども。

ここはサビのくねくね曲がってる感じのフレーズハマる。

そしてAメロからカレンちゃんのスクリームが入るので、サビから鈴木このみさんのパートが登場。XAIさんはこういう重苦しい詩を歌ってもらうと一緒に気分ごと落としてくれる魔力があるし、鈴木このみさんはこんな歌詞であってもカッコよく歌い上げてくれるので、このコンビのハマり具合すごいと思いました。

”涙も出ない
感情なんて壊れてれる
見ない 成功も大儲けも
しない 努力なんて全て無駄
死体 
ただ寝転がっていたい
それだけで 
必死なんです”

青春?真っ盛りの年頃の女子に歌わせる歌詞か……これが。

それはともかく、この最後二行だよね。こういう切羽詰まった具合を表現させると本当に強い。

俺も楽して寝転がってでも生きていくために今まで頑張ってきたはずなんだけど、むしろ働き出してからの方が嫌なこととかつらいことが多い気がするのはおかしいよな。金と引き換えに大事なものを失い続けている気がしてならない。


『オーバーキル』は全体的にメロディラインもゴリゴリにヘヴィ方面で攻めてきた。こういう攻撃性はあんまり見ない曲かな?

しかしカレンちゃんのスクリームは最初受けるかこれ?と思って聞いていたけど、こういう曲でマジで化けるからすごいよな。

SiLはツインボーカルだからこその強みを音楽面で活かしてくるのが、今までの麻枝楽曲とは違った味が出ていて新鮮。

アウトロへ向かうところの『踊ろうぜ そのほうが楽になるぜ』

の『楽』の歌い方をそれまでと変えてきたところがすごく好き。

あと鈴木このみさんの歌おうぜ、の「ぜ」って感じが好きです。鈴木このみ曲もそこそこ聞いてるはずなんだけど、新しい発見があるもんだ。

ちなみに僕の鈴木このみさんは黄昏乙女アムネジアからです。


6.過眠症

イベント曲。

これまでの激しい曲と違ってかなりしっとり目の楽曲に。

イントロ~Aメロののギターのフレーズ良いよね。

『どうかその胸の中で眠らせて』の切ない感じの中でもカッコいい歌い方する鈴木このみさんも好きだし、こちらに訴えかけるようなXAIさんの歌い方も大好き。マジで一曲で二度美味しいのがSiLの最大のメリットかもしれない。

歌詞面としてはみんなどう解釈した?若干Goodbye Inoccence みたいに無垢だったころの自分との対話感も感じなくはない。

僕としては夢の中の誰かと遊んでる情景が浮かんできたけど、まあ普通に病んでるよな。

いやだからさ、歌詞の中に

”心療内科で「あれからどうでしょう?」
何を答えても処方は変わらない”

って折り込むやつがいるのかよ。いるんだなここに。

マジでこの曲に限らないけど、往年のKeyファンはこういうの大好物だろうけど、ヘブバンが初見ですみたいなオタクにSiL曲は一体どんな印象なんだろう。メロディだけ聴いて歌詞はそこまで気にして聴いてないのかな。

俺が他のアニメでこんな曲流れてきたら流石になんやこいつ、ってちょっと思うぞ。

でも僕はそんな歌詞が大好き。


7.Before I Rise(Acoustic Ver.)

まさかのカバー。しかも四章序盤で突然入ってきてビビる。

しかし、XAIさんの歌声はこういう系統だとめちゃくちゃ映えるな。感情に訴えかけてくる系というか、胸を締め付けてくる系の歌声だよな。ガルデモでいうとMy Song岩沢ver.と似た感じのやつ。

歌詞面についてはやなぎなぎver.の話なので一旦置いておくとして、この辺りの世界観の繋がりはどうなってるんだろう。ただのカバー……をやるとも思えないから何かしらの意図があるように深読みしてます。

というかやなぎなぎ曲の方の歌詞は世界観を意識していると麻枝からのコメントがあったので、あっちを読み取るとヘブバン世界のネタバレがあるのかもしれない。いつものOPがネタバレのやつ。

ちなみにその麻枝のコメントはファミ通にあるから買って来ような。


8.War Alive~時にはやぶれかぶれに~

ありふれたBattle Songの姉妹曲か?と思ったけど全然関係ない。

この曲からツインボーカル以外のメンバーの声も入るように。やっぱり、というのも失礼な気もするけど、歌手二人のメインボーカルの曲に声優の歌声入ってくるとアニソンゲーソン感が増した。ガールズバンドの声とも少し違うんだよね。

しかし鬼滅みたいな曲を書こうとしたって言うのが面白い。結果B'zっぽくなったと本人が言っているところまで含めて。

めちゃくちゃAメロから疾走感があって、ノリやすい楽曲。これもライブ映えしそうだし、行きたかったなあ。チケよこせ。

個人的に好きなのはサビにイントロと同じキーボードの音が入ってるのが大好き。俺の感触でしかないけど、この曲あたりから割とキーボードの主張が多くなった気がする。序盤の曲って割と控えめなんだよな。

Aメロのスクリーム入ってるとこのドラム激しくて好き。

”時は辛辣だ
大切なものが
どんどん遠ざかったりするから”

がちょっと心に傷を負った。そういうこと考え出すとうっかり発狂してしまうのでなるべくすぐに頭を地面に叩きつけて正気を取り戻しています。

こういう歪なラブソングっぽいのが良いよね。簡単に好きだの愛だのを歌ってる曲なんてなんも共感できねえんだわ。

そういや実在する人物が歌詞に入ってて思わず検索しちゃったよね。まあ調べても僕にはわかりませんでした!いかがでしたか?

”生まれてきたこと
それすら疑う今日だ
でも前に進まなきゃ”

猫狩り族の長なんかで語られていたような、「生まれてきたことを望んでいない」って言うのは麻枝の中でどこまでが真実なのか怖くなるよな。一応そうは言っても本人の作風が生きていることは素晴らしいことってテーマが多いんだけどね。

というかSiLで割とその思想が現れているんだけど、マジでヘブバン初見勢は暗い歌詞だなでスルーしてるんかこれ?メロディが好きならそんな気にしないのかな。

”時に気高く 
時に寂しい顔をするきみに
焦がれたんだよ”

のところの歌い方がすげえ好きです。音は一番二番と同じなんだけど、リズム感とか含めてなんか好き。

ラスサビの変化つけてくるところで

『たまには休もうね』の鈴木このみさんが可愛さとカッコよさがあって流石だなと思いました(誰目線?)。

体感だから正確には知らないけど、SiL曲はラスサビで変化つけた歌い方してくることが多い気がする。俺はラストだけ少し変わるの大好きだからそういうのバカ盛り上がって聞いてます。

『まだ行かない⤴で』とかかなり好きです。


9.Muramasa Blade!

イベント曲。

1週間くらいヘブバンログインできない時期にやってた曲なので本編とのリンク感で語れることがあまりないんだけど、曲はめっちゃ好き。

歌詞自体はイベントの流れに合わせた?ものなんですけど、

”えいやそりゃって気を吐いて
無心でお仕事
これが平常運転
今日もご苦労さん”

はなんかつらい気持ちになった。でも『今日もご苦労さん』の鈴木このみさんがすごくカッコよかったのでトントンだな。

しかし『えいやそりゃ』ってこんな歌詞なのにメロディに乗せて、二人の歌い方によってすごくカッコよくなるんだからやっぱりプロはすげえわ。

サビのメロディがすごーくハマるんだよな。『魂燃やして』のリズムすごく好き。

『一瞬を永遠に変えるお仕事』の『変えるお仕事』の部分がめちゃくちゃカッコいい。『今日もご苦労さん』もだけど、カッコよく歌わせると鈴木このみさんがマジで強くて長くアニソン界に君臨してる理由がここにある。


10.終末のヒーロー

実はめちゃ好きSong。

イントロのキーボードーのメロディと全員で声出すところからかなり好き。このイントロとアウトロで同じだけど、ここの全員で声出すとこマジで大好き。現地で叫び倒したかったわ。

Do you know
どういうの
なにを選ぶの
Do you know
どういうの
神も殺すよ”

がいきなり来て少し身構えたところに

”特に選んだ記憶もなく
この世界に生れ落ちてた
だからこそ泣いて嫌だって拒んだはず
そんな日からここまで来た”

でまたすごい歌詞をボーカル二人に歌わせてるなって笑ってました。ジャジャジャーンってギターが左右から聞こえてくるのも地味に好き。

生まれた来たことの祝福で泣いている、なんて歌詞を麻枝が書き始めたら逆に正気を疑うのでこれくらいの闇の部分があると安心……はおかしいけど。

シナリオの作風自体割と「生きることは素晴らしいこと」を扱ってると思うんだけど、曲になるとこの世の中の生きづらさを語りかけてくる。

僕自身生きることを嫌だと思ったことはないんだけど、このまま何も成さずにやる気もなく生きるために仕方なくしている仕事で、人生を無駄に消費してただ死ぬだけの人生を過ごしてしまうのなら、一体なんのために生きているのかは最近自問自答し始めています。

一番サビはイベントに合わせた歌詞だなって感じ。ヒーローの話だったからね。

ただ二番からはもうね。つらいよね。

”心だけが先を急いで身体の方が付いてこない
上手く運ばす 今日も七転八倒
そんなもんだ世の条理は”

このやるせなさというか、もどかしさみたいなことを歌っておきながら『そんなもんだ世の条理は』と諦観するセンスが好きなんですよ。

まあ頑張ろうって思っても順風満帆に進んだことって人生で一回もないし、やらなきゃって思っていてもやれなかったりが人生の中で多すぎて自分のことが嫌になってくるけど、みんなそんなもんで世の中そういう風にできていると思っていれば少しだけ気が楽になる。

ちなみにこのブログも年始に出す予定だったんだよな……二か月近く「今日もブログ書けなかった……」って自己嫌悪に浸る日々は普通にしんどかった。これ別に誰かに書けって言われてるわけでもなく、自分が好きだからやってんのに自分で自分を追い詰めている感じが人生ですね。

タイトルが終末のヒーローだけあって全然ヒーローらしくない振る舞いの歌詞で面白い。ヒーローなのに人間味がある感じ。

特に好きなのは

”未来のことはどうでもいい
いちにのさんで消えてしまえ
いっそそれなら清々はするけど
それのどこがヒーローなの”

が好き。ヒーローが投げやりになるってなかなかないよな。まあ俺はニチアサとか見てないからこれは適当言っている可能性がありますが。

考えてみれば俺の見たことのあるヒーローってアンパンマンかヒロアカだな。アンパンマンとヒロアカって同系列に並ぶことがあるのかよ。

ラスサビでサビ繰り返しの時に一度音を減らして大人しくしてから一気に盛り上げるとこ大好きだし、

”ああ時に弱音も吐くよ
ああそりゃ孤独は嫌でしょ
なにか大切なこと
忘れたままでいる
それでも君さえいればそれでいいのかも”

の『そりゃ』って言葉選びが好き。こういう少し荒くてやさぐれた感じの言葉になるのが良い。
ヒーローなのに世界を選んでない感。

『いいのかもの⤴』ってなる歌い方は鈴木このみさんって感じがしてすごくカッコいいです(二度目)。


11.Judgement Day

自分の中でアルバム曲トップ3に入る大好きソング。

配信されたとき仕事中ずっと頭の中で流れてて歌詞も二日くらいで完璧に覚えた。それくらい琴線に引っかかった曲です。

イントロのキーボードとギター二つのメロディが刺さりまくってる。この盛り上がりそうで暗い響きのあるコードがすごく良い。

Aメロの左から聞こえてくる、おそらくめぐみパートのギターのリズム感めちゃくちゃ好き。

なぜか(?)サビは壮大な感じで、そこまで闇があるとも感じなかったんだよな。

その反動でそれ以外のところがすごいことになってますが。

”ねえ今日も笑ってよ落ちてく人生を
マイナスになるよう上手にできてる”

だから若い女性ボーカルにどんな歌詞を歌わせてんだよって話っすわ。それ抜いてもSiLって少女のバンドでこの歌詞は破壊力ありすぎるッピ!

しかしこうして「落ちてく人生を」とかの歌詞と共に我が人生を振り返ると俺の人生のピークが明らかに小中の頃な気がしてならなくて最近ずっと鬱。明らかにピークがここ数年ではないのだけは確かなんだけど、このままだと上がり目ないまま人生終わるのかなと思うと恐怖で夜も眠れなくなってくるのでなるべく思考の外に出すようにしています。

だけど、そうやって考えないからまた無為な日々を過ごして、取り返すことのできない時間がどんどん失われていっているんだよな。嗚呼、悪循環。

サビの歌詞は一番二番ともに壮大。AメロBメロの鬱々とした歌詞はなんだったんだと思うくらい。
『長い長い夢を見ていた』の長いの歌い方が個人的には好きですね。

”あの頃光ってた
才能も錆びついた
喋ったらぼろ出し
一生黙ろうか”

うっ(絶命)。

いやここ刺さるんだよなあ……自分に特別な才能があったわけではないのだけど、対人関係については明らかに劣化していて「昔はもっとコミュ力あったはずなのになあ……」と仕事よりも雑談したことを家帰ってから一人反省会開いて落ち込んでる。

マジで人と喋らずに生きていたい。でも誰かにはちやほやされたい獣ような承認欲求が最近目覚め始めていて自己矛盾に苦しんでいる。

っていうかこれを麻枝が書いているので本人もネガティブなことも相まって思ってそうなんだよな。お前はゲームなら才能絶対あるよ。それはヘブバンやってて改めて感じるから病まずに頑張ってくれ。

"ねえ 聞いて
神様 どうも
どっか 可笑しいんだ
暇ならお相手して"

ここの徐々に盛り上がっていく伴奏も好きだ。そしてギターソロの交換。めぐみん初心者はもうこの辺りから存在しない設定になりつつある。そのおかげでバチクソカッコいギターソロがある。

そしてここも訴えかけてくるXAIさんの歌声とカッコよさ全開でぶち上げてくる鈴木このみさんがめちゃくちゃいい。『お相手して⤴』がヤバイわ。

ラスサビ『すごく綺麗だった』からアウトロ入るまでのドラムがめちゃくちゃ激しいのも大好きポイント。マジでカッコいい。

”この世は牢獄で
生きることが罰でも”

またすごいこと歌わせてる。流石にまだ俺はこの境地までたどり着いていないよ。生きることはそれなりに楽しいって思うから。

生きるのに楽しいことがたくさんあるのに、それを仕事とかいう虚無に人生の大半を奪われているという現実が受け入れられない。死にたくはないけど、仕事を辞めたいとは毎日思って通勤片道二時間の電車に揺られています。


12.贅沢な感情

四章前半の締めの曲。
やっぱりこういう胸に届けてくる系の曲はXAIさんの歌声が染み渡る。

一番までピアノの進行で2番から音が増えていくのはよく聞くやつですね。

静かな入り方で、徐々に盛り上がっていってラストで爆発させるのよくある構成だけどやっぱり王道は強いから王道なんだよな。

物語中にこういう曲ぶち込んで泣かせにくるのも麻枝のいつものやつなんだけど、懐古厨としてはまだキラーソングが出るはずだという期待をしてます。麻枝に期待しているのは良い話・良い曲ではなく全力で大泣きする物語と音楽なので。

ちなみにみんなのラストシーンに曲かかって一番泣いたのはなに?僕はやっぱり王道を征く「青空」っすかねぇ…。あれマジで曲がかかった瞬間にボロ泣きした。遥か彼方とか一番の宝物とかラスサビで一緒に泣くことはあっても、曲のスタートと一緒に泣いたのは青空だけですね。

歌詞はこういう泣かせにくる曲にしては珍しくシーンとそこまでマッチしてる感がない。歌詞がそのキャラのことを歌っているアレね。

月歌の心情としては素晴らしいけど、あのめぐみとの別れのシーンとマッチしてるかは微妙。どちらかというと月歌→31Aの方が捉えやすい。

”残酷なことに翻弄されても
進むこと辞めちゃ駄目だよね
それなのにこんな失ってばかり
笑ってたいそれは贅沢だわかってる”

はヘブバン世界観を考えるとかなり切ない。ソシャゲでガチャ排出キャラの退場が起きるの異質だよね。

麻枝のここぞ、って時に使ってくる曲は前向き成分が多くなってくるんだけど、今回は前向きというより前を向かなければならない、って想いかな。ヘブバンの世界観としてあそこまで退場者が出るのを見送る立場の月歌が歌ってるとなるとやっぱり切ない歌詞。

やなぎなぎさんの泣かせに来る曲と合わせてヘブバン本編で大泣きできることを期待してます。


13.Goodbye Innocence

これこそが神曲。

もうこれを語りたいがためにこの記事を書いたといっても過言ではない。

こんなのがイベント曲でサラッと消費されていいのかよ。それくらい衝撃的な曲だった。

イントロのピアノソロからやばい。初見で「あ、これはすごいのが来る」って思ったもん。

正直最初から最後まで一言一句一フレーズ全て刺さりまくってる。一つ一つ見ていきましょうか。

"新しいものは全部
出尽くしちゃってるようで
クイズに答える人を
観てるだけ
新鮮なものを欲し
あれやこれや手を出す
みんなが褒めてるものが
わからない"

Aメロ入った瞬間ギターが激しくてここから上がる。

そしてめちゃくちゃ共感できる歌詞が一発目で出てきて心臓止まった。

やっぱりこれはKeyゲーをやっていても思うんだけど、ある程度色々なコンテンツを摂取しているとどこかで見たことある気がしてきちゃうんだよね。関係ないけどクイズ繋がりで、テレビで昔見たこととおんなじウンチク紹介して「しらなかった~」って反応してる芸人を見た時は何とも言えない気持ちになった。

こんなブログ書くくらいだし、小説漫画アニメを通勤時間で大量摂取して、新しい風をなんとか入れようと必死にもがいてます。マジでこのインプット作業をやらなくなった瞬間に、もう何者にもなれないんだろうなという恐怖感がある。

一応僕の中の感性ではギリギリ「みんなが褒めてるもの」が面白いと思えることも多い。これがそのうち消え去った時が終わりの始まりですね。

"突きつけられる事実は
死んでいるのはこちらの
感性で問題はない
そうでしょう
どうでしょう?
明日晴れてたらどこか
出かけてみるのもいいな
心の風が凪いでしまったから”

ゲロゲロー!!!と吐いてました。

これは大人になっていろいろなものを見て感じてしまったからこそ、己の心持ちから死に始めているだけなんじゃないの?世の中がつまらないんじゃなくて、お前がつまらない人間になっただけだろ。

それを歌詞で突きつけられてダメージ食らった。

歌詞について言うと、ここで決めつけたり、強い言葉で突きつけてくるのではなく、『どうでしょう?』と語りかけるような言葉選びをするのが大好きなんだよな。あと『死んでいるのはこちらの』の切なさのある歌声大好きだし、『そうでしょう どうでしょう?』のリズムと韻がめちゃくちゃ心地よくて好きです。XAIさんの切なさが全力で伝わってくる。

”あの日の
匂い、はにかむ、その笑顔、
美貌、希望、野望、苦悩、
全部覚えてる
まだどこにもいかないで
まだ連れさらないで
きみだけ”

サビ入る前一瞬音消えるの鳥肌たったのに、ここの2音交換は初見でもっと鳥肌ヤバかった。鈴木このみさんとXAIさんの声質による違いがすごく出てる。

この曲をどうように解釈するか。俺は幼く無垢だったころの自分と大人になってしまった自分、という世界観で読み取ってます。まあタイトル的にもね。

だからサビ前は久しぶりに思い出したあの頃の気持ち、という感情でサビへ向かっていく情景。

そして幼い頃体験した様々なこと。それが失われそうなことへの叫びだと思って聞いてます。

こうして言葉として厳密に伝えるのは難しいんだけど、子供の自分との別れなきゃいけないものだと思って読んでいるとめっちゃ刺さる。いつまでも子供でいられないのって大人になってしまった今ではつらいことだなと思ってます。

そしてサビ後にイントロと同じピアノ流れてくるの大好き。

”ファッションのように
精神病を語ったりするな
本当の生きづらさも
知らないで
へらへら笑ってないで
ちゃんと生きてみませんか
きっとそれなりに
いいことも待つさ”

『ちゃんと生きてみませんか』の歌声が力強く語りかけてくる感で刺さる。

『へらへら』からドラムが激しいのも好き。ユッキーいつの間にかすごいの叩いてるな。

生きづらさなんかは麻枝節、なんだけど、そのあとの『へらへら笑ってないで』からはXAIさんボイスでのダメ出し感があってより胸にくる。

ちゃんと生きるってなんだろうね。これまでの人生、誰にも迷惑をかけないしっかりとした生き方をしてきたつもりだけど、最近この生き方が息苦しくて仕方ない。

本当の自分はそんなちゃんとしてないよ。いつだって面倒くさくて、ただ怒られたくないからやってるだけなのに。

でもだからと言って堂々とサボるほど勇気もなくて、周りを巻き込むほどの影響力もなくて、結局何からも逃げられない。生きていれば楽しいことはあるけども、社会に出てからつらくて嫌なことばっかりで心が死んでいく。

”ひとりでいるのが好きと
ひとりでいるのは違う
ひとりぼっちには
誰もなりたくないだろ”

これ本当にヤバイ。こんな見透かされているような歌詞。

俺も一人が大好きで、誰かとつるむのは好まない。でも、ひとりぼっちは嫌なんだ。
それがひとりぼっちには誰もなりたくないだろと歌われて、もうどうかしそう。

久しぶりにここまで共感と心臓貫くような詩を見たわ。

麻枝のこのエグッてくる言葉のセンスがたまんねえな。

”あの日の雪、銀色、
きみ、吐く、息、真っ白、
昨日のように覚えてる
もう誰にも奪われたくないんだ
きみだけ”

2音交換はカッコいいし、情景が浮かぶようなストレートな歌詞でやっぱりすごく好き。それでいて『もう誰にも奪われたくないんだ』って意志を見せるところもカッコよくて好きっす。

あと『きみだけ⤴』は本当に好き。鈴木このみさんのこの歌い方惚れるんだわマジで。

そして間奏のギターソロがマジでかっこいい。アルバム順では配信の時系列が崩れてるからあれだけど、本編的にはこの曲くらいから?ソロ交換もあったりして、月歌とめぐみのギタリストとしての腕前が出ていていいよね。

”四季だけが移ろいゆく
桜が教えてくれる
でもまだこんなところで
立ち尽くしてる
風が刹那吹き付けた
ぼくも歩き出す頃だ
怪我だけはしないように
気をつけて”

ここで盛り上げたのを一度静かになって、また上げるの刺さる。
このBメロは2小節ごとでまたボーカル交換。鈴木このみさんの少年のような力強さとXAIさんの心に訴えかけてくる歌声が交互にきてヤバイ。

そんでもってこの情景がすごく浮かぶ歌詞。『でもまだこんなところで立ち尽くしてる』から『ぼくも歩き出す頃だ』に変わっていくのが、子供から大人への前進感があって良い。そしてここで『怪我だけはしないように気をつけて』と歌ってしまうところが、麻枝節で良いなと思ってます。

”あの日の
匂い、はにかむ、その笑顔、
美貌、希望、野望、苦悩、
全部覚えてる
楽しいこと
たくさん見つけたんだ
聞いて”

ここずっと泣いてる。正直理由なんてない。ラスサビに入ってからの盛り上がりとともに胸の中から切ない気持ちが溢れてくる。何かを想起するとか、そういうのじゃなく単純にこのボーカル二人の歌声を聞いて歌詞を読むだけで涙が出てくる。特に『聞いて』の叫びがいつ聞いても泣く。

いやだから神曲なんだよ。本編リンクとか関係なく、単体として涙が出るほど感動する楽曲は強すぎる。ここに来て人生で最高の楽曲に出会えたかもしれない。少なくともこれまで出会ってきた曲の中では確実にトップ争いをしている。

”あの日の雪、銀色、
きみ、吐く、息、真っ白、
昨日のように覚えてるよ
もうすぐ
さよならしなくちゃ
いけないんだよね
ただきみだけ”

大人になった自分から幼い自分への語り掛けとも取ってもいいし、あの頃の自分が今の自分に語り掛けてくると読み取っても良い。

このラスサビ入ってからドンドンと胸の奥が締め付けられる切なさ増していくの神。

最後にここまで上げてきたものを『ただきみだけ』で爆発させるの、気を抜くとマジで簡単に泣く。『いけないんだよね』くらいから演奏もアウトロに入ってピアノの音が混じってくるのが一番クル。

このラスサビにかけては言葉で表現できないほどのものがある。マジの神曲は言葉で表現できない素晴らしさがある。

これが音楽の魅力だと実感する。

やっぱり最高だぜ、麻枝楽曲……。


やっぱり麻枝にこういう曲を書かせると強い。それを実感するSiLでした。

他の曲と比較してもしょうがないんだけど、やっぱり青春時代を麻枝の曲を聴いて過ごしてきたのもあって、どんな良い曲聞いてヘビロテしても、時間が経つと麻枝楽曲に帰ってきてしまう。すごくハマったアニソンとかもいっぱいあるけど、数年経っても思い出してはまた狂ったように聞き入るような曲はKey関連曲以外に何もない。俺にはKeyしかない。

それを再び思い出させてくれたのがヘブバンであり、SiL。これからも大好きです。

そういえば、年明けからギター始めました。

世間の流行りと過去記事見てわかるように「ぼざろの影響w」と言われてしまうのは当然だし、事実その通りで何曲か練習してます。

だけど当然それだけじゃなくて。

真っ先に練習し始めた曲はCrow Songでした。それくらい礎にあるのが麻枝楽曲。

ガチの初心者なのでまあまともに公開できるようになるのはいつか知らんけど。

いつかは絶対「Goodbye Inoccence」を弾けるのを夢見て練習中です。

じゃあ次の記事で。今度こそ早く出すっす。いやマジで頑張れ俺!

そんな感じで、今回はここまで。

ほな、また。


by zerataka | 2023-03-25 22:00 | 音楽 | Comments(0)

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by zerotaka
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